こんにちは! 「アマチュア漬け物研究家・漬けもナー」です。
ずいぶん久しぶりの投稿になってしまいましたが、外出自粛の流れに負けず、漬け物だけはコツコツと食してきました。
運動不足で太りがちな日々を送る僕にとって、ハイカロリーなおつまみはダイエットの大敵!
「唐揚げにビール!!」
よりも
「漬け物と焼酎!!」
で粛々と静かな夜を過ごしながら、体型維持を心がけています。
この2ヶ月でサッパリ体重計には乗らなくなりましたが……笑
信州といえば野沢菜漬け
さて、今回は信州から取り寄せた「野沢菜漬け」がテーマです!
この漬け物、個人的にとても思い入れが深いんです。
というのも、僕の祖母は岐阜に住んでおりまして、小さい頃は東京から長野を経由してよく遊びに行っていました。
そこで立ち寄る中央道のSAで必ず買っていたのが、この野沢菜漬けです!
中央道のSAは、長野付近に差し掛かると五平餅の甘い匂いとともに、「野沢菜入りのおやき」のほっこりとする香りが立ち込めるようになります。
子ども心に、諏訪湖や駒ケ岳といった長野県のSAは、まさに夢の国のようなテーマパークとして映っていました。
そのせいで、長野出身の友人に
「野沢菜のとこだよね!」
「野沢菜漬けうまいよね!」
とごり押ししてすーっと引かれてしまった思い出も……笑
そしてこの自粛期間、ふと夢の国に帰りたいという気持ちから、思わず野沢菜漬けに手を出した次第です……
通販にもバッチリ対応!長野県松本市の水城漬物工房
今回取り寄せたのは、信州・松本にある「水城(みずしろ)漬物工房」さんの野沢菜醤油漬け。
水城漬物工房は、明治時代に酒造店として開業されたのち、昭和22年に漬け物店として転業された歴史のある会社です。
ここの素晴らしい点は、漬け物だけでなく「冷凍おやき」の通信販売も行っているところですね!
しかも安い!
おやきは「五目豆腐」「ひじき」「ネギ味噌」「さつまいも」「鉄火なす」など、11種類にも及ぶ多様なバリエーションの商品が、なんと¥200前後で取り扱われています。
もちろん、王道の野沢菜入りも販売されていますよ!
しかし、今回はたとえホームページに飛んでも、初めの目的を見失うことはありません。
野沢菜漬けに的を絞らないと、いつまでも抜け出せないのは自分でもわかっているんです。
野沢菜漬けの発祥と特徴
野沢菜自体は比較的に歴史の新しい野菜であり、発祥の地と言われる長野県「野沢温泉村」にある薬王山健命寺というお寺の和尚さんが、1750年代に京都からカブの種を持ち帰ったのが起源とされています。
この種は本来、西の方面では天王寺カブとしてつくられていたものですが、信州の気候や土壌ではカブがうまく育ちませんでした。
その代わりに葉や茎の部分が大きく生育したため、菜っ葉として利用されていったのです。
野沢菜漬けの特徴は、何と言ってもしゃきしゃき感のある歯ごたえと、乳酸発酵による深い酸味です。
スーパーマーケットなどでは、漬かりの浅い商品が売られていることも多く、食卓にあがるとすぐに醤油をかけられてしまう場面も少なくありません。
けれども、僕は乳酸発酵の酸味が引き出されるまで寝かせて、何もかけずにいただくスタイルを貫いています。
噛んだ瞬間口いっぱいにジュワっと染み出してくるあの酸味が……! 茎と葉の固さの違いが織りなすハーモニーが……! 野沢菜漬けの醍醐味なのではないでしょうか?
野沢菜には新漬けと古漬けがある
さて、袋から取り出してみると、色鮮やかな緑色の葉と、少し複雑な色合いをした茎が登場しました。
野沢菜漬けには大きく分けて「新漬け」と「古漬け」があり、古漬けはややべっ甲がかった緑色になるそうです
気になって調べてみると、やはり水城漬物工房の野沢菜は、きちんと1年間乳酸菌発酵されているとのことでした……
素晴らしい。
そこで、あくまでも基本に忠実に、何もかけずご飯にのせていただきました!
結果、すぐにご飯が消えました。
いや、これほんと、何もかけないでそのまま食べてもらいたいです!
ほどよい酸味が出てくる頃になると、ごはんや日本酒はもちろん、意外なことに洋酒にもピッタリ合います。
僕は、久しぶりにスモーキー系のウイスキーを取り出し、野沢菜とともにちびちびやってしまいました!
食べたいときに食べたいものを食べる贅沢があれば、自粛期間のモヤモヤも乗り越えられるなぁと感じた一日でした!
今回、冷蔵と冷凍の同梱はできなかったので、次はおやきを試してみたいと思います!