こんにちは!「アマチュア漬け物研究家・漬けもナー」です。
漬け物ブログを始めて、今回で第6回を迎えることとなりました。
あれこれと漬け物について考えるなかで、僕にはある変化が起こっています。
それは、各地の漬け物について、今までより詳しく調べるようになったこと。
漬け方や原材料などはもちろん、名産を生み出している会社についても追いかけるようになってしまいました……
それぞれにドラマがあり、それぞれに歴史がある。
夜な夜な漬け物会社を追いかけては感動に浸る姿は、ふと我に返ったとき、自分でもちょっと引いてしまうほどです笑
1人で何をしているんだろう……
それはそうと、もう一つ僕には大きな変化が表れました。
それは、料理の余りものを見て
「これ漬けられるのかな……」
と考える癖ができたことです。
今回は、そんな習慣によって試すことになった漬け物の話です。
今回漬けてみた食材はオクラ!気になるその成分とは?
もうすっかり寒くなってしまいましたが、少し前までは季節の変わり目を感じられないほどに暑い日が続いていました。
そこで先日、夏の終わりに夏野菜カレーを作り置きすることにしたのです。
主な材料はナス、ズッキーニ、トマト、そして最後にトッピング用のオクラです。
このオクラ、僕は夏に限らずどんな季節でも食べたくなるのですが、結構好きな人が多い野菜の一つなのではないでしょうか?
最大の特徴は、何と言っても「独特の粘り」があるところです。
のどごしが良く、スルスルとかきこめてしまうオクラは、食欲が湧かないときの強い味方だと言えますね。
オクラの粘り成分は、主に「ガラクタン」「ペクチン」「アラパン」などといった食物繊維が中心となっています。
また、オクラにはカルシウムや鉄分、ビタミンなども含まれているため、疲労回復にも役立つでしょう。
農林水産省の公式ホームページによれば、オクラの原産地はアフリカ東北部であり、そこから中近東・中央アジア・インド・東南アジアといった熱帯や亜熱帯地方へと伝わっていったそうです。
気温の高い地方にとっては、欠かすことのできない重要な野菜の一つとなっていたため、日本でも夏バテ対策の強い味方として人気が高まっているのでしょう。
ちなみに、日本に伝わってきたのは幕末の頃であり、比較的に歴史の浅い野菜だと言えます。
オクラにピッタリ合うのは麺つゆ
さて、今回はそんな余ったオクラを漬け物にして、存分にぬめり感を楽しんでみようという試みです。
漬け床には、そうめん用に買っておきながら、夏の間に使いきれなかった麺つゆをセレクト。
オクラはあらかじめ刻んでおくのもアリだと思いましたが、結局はヘタだけ取り除いてまるごと漬けてみました。
今回はなるべく工程を減らすことを意識したため
- オクラのヘタを取り除いて、軽く塩を振って揉む
- 30秒ほどさっとゆでる(生のままでも食べられます)
- 麺つゆと鷹の爪とともに袋に入れる
- 軽く揉んで一晩寝かせる
といったシンプルな方法で漬けることに。
料理素人の僕でも、だいだい3分くらいで準備できました!
ところで、あまり見慣れないオクラの漬け物について、僕には大きく分けて2点気になる部分がありました。
一つは、分厚い細胞壁にさえぎられて漬け物液が浸透しないのではないかという不安ですね。
一晩寝かせるだけで、本当にしっかりと味が染みこむのかどうかがわからなかったのです。
そして、もう一つは「舌触り」について。
オクラのヒゲはそのままにしておいても良いものかどうか、少し迷いました。
けれども、楽をして美味しいものが漬けられるのであれば、それに越したことはありません。
そのため、今回はあえて何も手を加えずに麺つゆにひたしてみました。
こうしてできあがったのが、オクラの浅漬けです!
やはり見た目からでは、漬かり具合が少しわかりにくいですね……
とりあえず白ご飯を用意して、恐る恐るかじってみました。
すると、
意外にもしっかりと麺つゆが浸透して、立派な漬け物になっていたのです!
一晩でこれだけ漬かれば立派なもの。そして、何よりも麺つゆのセレクトが絶妙でした。
何も調整しなくてもほんのりとした甘さがあるので、塩加減がピッタリです。
オクラのヒゲは、軽くゆでたことで下処理されていたのか、ほとんど気になりませんでした。
多少は残っていたものの、食べても害はありませんし、何より丸ごと食べている感覚が強まります笑
期待していた「粘り」も噛めば噛むほど強くなり、熱々のごはんとの相性は抜群!
これだけで存在感のあるおかずになりますね。
好みに合わせて、カツオ節をかけてみるのも良いでしょう。
個人的な評価はこんな感じです。
今回も案の定一日で食べ尽くしてしまいました。
余った分を漬けているため仕方はないのですが、パスタなどのトッピングにも合いそうなので、もうちょっと色々な食べ方を試すべきだった……笑