こんにちは!「アマチュア漬け物研究家・漬けもナー」です。
何だこれ?!スムージーミキサーに躍る心
先日、普段からお世話になっている先輩ご夫婦から、「スムージーミキサー」なるものをプレゼントでいただきました。
いつもオシャレな先輩ご夫婦は、僕が自分では買わないようなものを下さり、好奇心を掻き立ててくれる良縁です。
特にマダムのほうは、ファンシーなアイテムやインスタ映えしそうな洋菓子など、一瞬たじろいでしまうようなおすそ分けをよくして下さいます。
今回も、僕には縁遠いと思われるチョイスで、安定を求めがちな食生活に変化をもたらしてくれました。
「スムージーね……せっかくいただいたし、これでオシャレライフにでも踏み出してみるかな」
今考えれば、思いがけないプレゼントに舞い上がっていたんだろうと思います。
僕はその足でマダムからオススメされていた小松菜とフルーツを手に入れ、ウキウキ気分でミキサーに投入していました。
うちにあるなかでも、一番オシャレであろうグラスを用意しながら。
緑色になった、いかにも健康に良さそうな液体は、とても美味しそうに波打っています。
期待に胸を膨らませながら、いざ実食!
「ぐふっ!苦っっ!!!」
一口飲んだ瞬間、
ほとばしる苦味と想像以上にドロドロとした食感に、自分が完全に調子に乗っていたことを気付かされました。
そして悟りました。
これを美味しく飲める人たちだけが、いわゆる「オシャレライフ」を満喫できる選ばれし人種なのだと……笑
なんとかその一杯を飲み干すと、僕はすぐに
「よし、漬けよう」
と頭を切り替えました。
こうして、あっさりと本来のスタイルに戻ったのです。(スムージーはフルーツだけで試すか、ちゃんと作り方研究しようかな笑)
漬け物は、余ってしまった野菜に新たな活躍の道を授けてくれる魔法の調理法です。背伸びをした僕のせいで、行き場を失ってしまった小松菜もこれで大丈夫!
東京の野菜?小松菜のポテンシャル
そういうわけで、今回は「小松菜漬け」です!
この小松菜、僕はおひたしであったり炒め物であったりと、どちらかと言えば火を通すイメージが強い食材だと感じていました。
しかし、スムージーでも飲めるように、実は生でもかなりイケるんです!
栄養分の特徴としては、野菜のなかでも抜群と言えるほどカルシウムや鉄分を豊富に含み、ビタミンCとカロテンもほうれん草と同じくらいに摂れる点が挙げられます。
名前の由来は、東京・江戸川区の「小松川」で作られていたことにあり、関東地方では冬を代表する野菜の一つですね。
漬け物にするときには、「白菜漬け」「野沢菜漬け」などと同じ葉菜類の漬け物に分類されます。
僕はこれを手軽に漬け物用調味液と鷹の爪で一夜漬けにしてみました!
とりあえず、一日放置して漬かり具合を待ち、そっと漬け物用パックの箱を開けてみると、見た目にはほとんど大きな変化がありません。
切り立ての小松菜同様、鮮やかな緑色は食欲をそそります。
「ちゃんと漬かってるのかな?」
と疑問を抱きながらも、とりあえず少し食べてみて、浅いようならもう一日寝かせることにしました。
小松菜の浅漬けが持つ不思議な味わい
白いご飯をスタンバイさせ、そのまま一口食べたところ
「おー意外にもちゃんと漬かってるじゃないか!」
と素直に感じました。
少し漬かりが浅い分、小松菜が持つ苦みがダイレクトに伝わってきて、ほかの漬け物にはない味わいです。青物独特の香りがまだしっかりと残っているので、野菜本来の特徴を楽しめる感じですね。
もう少し漬ける期間を長くとると、苦みや青臭さはマイルドになって、より食べやすいという印象を受けました。塩味も強くなって漬け物感をがっつり味わえるだろうし、残りは寝かしておこうと決めて、冷蔵庫に戻したのです。
しかし、なぜだかサラダ感を残した小松菜漬けの出来にはまってしまい、気が付けばパックの残りも皿に移してパクパクと……
塩分が強くない分、罪悪感なくお箸が進んでしまうんですよね。
そんなこんなで、結局はしっかり漬かった小松菜漬けを味わうことなく、すべてなくなってしまいました……笑
恐るべし小松菜。スムージーではあれだけ驚かされた苦みが、漬け物ではなぜかうまさを引き立ててしまう。
「これはあれだ。きっとスムージーに慣れていないだけで、本当はオレも美味しく飲めるはずなんだ」
「新成人がビールの苦みに驚き、そのうちいろんな苦労を重ねながら美味しく感じていくように、オレも慣れればオシャレライフを送れるはず」
そんなことを言い聞かせながら、次に先輩夫婦に会ったときの感想を必死で練りつつ、
「漬け物にしちゃいました!」
と明るくストレートに打ち明ける決心を固めました。
あ、フルーツとヨーグルトのスムージーは普通に美味しかったです笑